世界中で生産されているお米には、
大きく分けてジャポニカ米・インディカ米・
ジャバニカ米の3種類があります。
日本で多く食べられているのは
「ジャポニカ米」という種類です。
うるち米
私たちがふだん主食としてよく食べているお米です。米粒に透明感があります。米に含まれるアミロースとアミロペクチンというでんぷんの違いで、うるち米ともち米に分かれます。うるち米はアミロペクチンが約80%、アミロースが約20%含まれているため、粘りが少なめです。
もち米
もちや赤飯を作るときに使います。米粒は白くて不透明です。ほとんどがアミロペクチンでできているので、粘りが強く、炊飯後、冷めても比較的固くなりにくいのが特徴です。
胚芽精米(はいがせいまい)
玄米からぬかを取り除き、胚芽を80%以上残した米のことです。胚芽部分にはビタミンB1や食物繊維などが豊富に含まれています。
酒米(さかまい)
日本酒の原料として使われるうるち米です。酒質を劣化されるたんぱく質や脂質が米の表層部に多いため、たくさん削って取り除きます。そのため、大粒の品種が酒米として利用されます。
発芽玄米(はつがげんまい)
玄米を発芽させた米で、γ-アミノ酪酸(アミノ酸の一種でギャバ、GABA)が豊富に含まれています。γ-アミノ酪酸は高血圧予防をはじめ、興奮を和らげるなど、脳における抑制型の神経伝達物質としての働きがあるといわれています。
赤米・紫黒米(あかまい・しこくまい)
古代米の1つ。赤米はぬかの部分に赤色のタンニン系色素を含み、紫黒米は黒色のアントシアン系色素を含みます。いずれもポリフェノールの一種で抗酸化性があります。赤米、紫黒米とも雑穀ごはんの材料として使われています。
一度に大量に買いがちなお米。
その「保存方法」次第でおいしさに差が出ます!
知っているようで知らない、
お米の正しい保存方法について簡単にご説明。
・お米が濡れますと、カビなどが発生しやすくなります。
・濡れた手を保存容器に入れないでください。
・容器はこまめに清掃してください。
・お米は古いものを使い切ってから、新しいものを容器に入れてください。
・直接日光の当たらない涼しい場所で保存してください。
・高温多湿は虫の発生の原因になります。
・お米は臭いを吸いやすい性質です。
・魚、洗剤、灯油など臭いの強いものを側に置かないでください。
お米を美味しく食べるには、
「いかに美味しく炊くか」が重要!
ここでは美味しい「ごはん」にするための、
ごはんの炊き方をご紹介します!
米の汚れや余分なぬかを落とすために米を洗います。
米は吸水が早く、ぬかのにおいをどんどん吸ってしまうので手早く洗うのがポイントです。
米が泳がない程度の水を加えて数回混ぜるようにして洗い、さらにたっぷりの水を足して軽く混ぜ、すぐに水を捨てます。
あとは2~3回水を替えながら洗い、最後に水気をよくきります。
水加減は、やわらかめ、かためなどお好みに合わせて調整してください。
芯までふっくら炊くために、米の中心まで十分に水を浸透してください。
吸水時間は 通常30分程度、冬場は水温が低いので60分程度浸すのが理想的です。
準備ができたら炊飯器のスイッチを入れます。
炊き上がったらフタを開けずに10~15分ほど蒸らします。
米粒の水分の分布を均一にするため、蒸らしは大切です。
※全自動炊飯器の場合は説明書に従ってください。
蒸らし後すぐに、ごはんをほぐします。 粒をつぶさないようしゃもじを切るように入れ、釜の底から掘りおこすようにふんわり優しく混ぜほぐします。
混ぜることで釜の部位(場所)によるごはんの水分のばらつきがなくなり、しかも余分な水蒸気が逃げるので、ふっくらおいしいごはんになります。